2次国立公園「上信越高原10円」の裁断ずれ
こんなシートを、額面でゲットしました。上耳が狭く、その分下耳が広くなっています。シート縦寸は正常品と同じく122ミリなので、「裁断ずれ」ということになります。ずれは3ミリ程度です。写真では見えませんが、シート左下隅には「トンボ」が残されています。
ところでこの第2次国立公園シリーズ(日光以降の連続櫛型目打の分)のシートは、当時の同寸・同目打型式の記念切手(例えば北長門以降の国定公園)のシートと比べて、一回り小さいサイズとなっています。国定公園等が209×127ミリなのに対し、国立公園は200×122ミリで、縦横とも5ミリ以上小さくなっています。
国定公園等のシート縦寸127ミリは、単片切手5枚分のサイズ(25.5ミリ×5=127.5ミリ)と一致しています。これはロール紙に印刷して連続櫛型目打を施したシートを1シートずつに裁断する際、シート間の切手1枚分の余白部分で裁断し、(横型切手の上下方向では)それ以上の化粧裁ちをしてないためです。
それに対して国立公園切手では、上下耳紙を5ミリ程度切り落としてシートを仕上げていることになります。なぜそうしたのか、理由はわかりません。
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国定公園の大きさは、かつて「表題」を印刷していた頃の名残ではないでしょうか?
投稿: yokohiro | 2019年9月 2日 (月) 12時12分
題字を印刷していた時代から、シート縦寸が(たまたま)切手5枚分だったのですね。そのおかげで、連続櫛型目打の時代になったとき、従来と同じサイズを保ったまま化粧裁ちの工程をひとつ省略することができました。
それに対して国立公園では、最初の富士箱根伊豆のときに耳紙幅を最低限の10ミリとなるように化粧裁ちしてしまったので、日光以降で目打が連続櫛型となったときにも化粧裁ち工程を省略せず、同サイズに仕上げることにしたのでしょうか。
投稿: kaba49 | 2019年9月 2日 (月) 15時27分