本家と連携して運用します

本家のWebサイト「伝統郵趣・日本」の日記部分を独立させ、このブログで続けることにします。じっくり読んでいただきたい記事は、これまで通り本家の方に載せ、月一度のペースで新記事のアップ・既存記事の手直しを行います。

2019年5月19日 (日)

昭和末期の年賀切手

昭和50~60年代の年賀切手を整理した手書きのリーフが、平成の30年間全く変わらずに、バインダに綴じられているのを見つけました。

確かにこの時期の年賀切手は、あまり面白いものでありません。100面シート切手と小型シート切手は紙目で分類できるのですが、用紙の品質が向上したこの時期となると紙目が明確でないことが多く、使用済切手では分類が容易でありません。しかし昭和58年「金太郎」および60年「作州牛」以降の電子製版切手では、菱形スクリーンの向きの違いによって容易に分類することができます。

S59 最後のコンベンショナル切手となったのは昭和59年「小槌乗りねずみ」ですが、その年のリーフを見ていて、ねずみの耳の部分の赤色スクリーン角度が90度であることに気づきました。

コンベンショナルグラビアのスクリーン角度は、昭和40年代の初め以降、全色45度に統一されました(記念切手では昭和40年趣味週間「序の舞」以降)。しかし電子製版への切り替えを前にした昭和55年以降、一部の切手の一部の色で、45度でない角度が使われたそうです。ただし実際にどの切手でどのような角度が使われたのかを、きちんと整理した資料が見つかりません。そういう資料があるのかどうかもわかりません(ご存じの方がいたら、ぜひ教えて下さい)。

ともかくこの切手がその一例であることがわかりました。切手の分類に役立つわけではありませんが、知的好奇心をそそる事実です。これから作り直そうと思っているリーフには、しっかり書き込んでおこうと思います。

2019年5月 5日 (日)

カルトール普通切手の目打

前の記事に書いた件ですが、鳴美から最近刊行された「平成切手カタログ」に、「全型に類似する型抜き」という記述があります。4シート分を一気に穿孔というのは大がかりすぎるので、1シート大に切断してから穿孔したのではないかと思われますが、詳しいことはわかりません。それにしても、はっきり全型と書いてないのはなぜなのでしょう?

なお、5月の新記事を1本だけアップしました。

2019年4月22日 (月)

カルトール普通切手の製造工程

こちらの部屋に書くのを忘れていましたが、本家の方に1本だけ新記事を追加してあります。結構希少なカバーの話です。

それはともかく、前島密記念の特別コレクション展が郵博で開催されましたね。興味はあったのですが、来週のスタンプショウを前に2週連続での上京というわけにも行かないので、参観は断念しました。今回の展示の目玉は、(もちろん他の立派な作品はありましたが)カルトール1円普通切手の未裁断・未穿孔シートの展示だったと思います。

伝え聞いていたとおり、実用版は上下尻合わせの4シート構成でした。複数シートを上下逆に配置するという実用版構成は、昭和20~30年代の記念切手でも採用された様式です。それらの中には、上下頭合せの2シート続きに分割してから横向きに櫛型目打機で穿孔したため、耳紙への目打貫通様式に「左抜け/右抜け」のバラエティが生じた例があります。

今回の普通切手では目打穿孔がどうなっているのか、情報が入ってきませんが、どなたかご存じの方はおられるでしょうか。かつての凹版や板グラビア印刷の100面普通切手では、枚葉紙に複数シート構成の実用版で印刷された場合もすべて1シート大に裁断してから目打穿孔されました。結果として目打型式は、下耳または上耳非貫通の普通櫛型または逆抜櫛型となりました。

これらの片耳貫通の櫛型目打の時代から、すでに50年近い歳月が流れています。しかも今回は外国製です。昔ながらの非効率な方式で穿孔されたとは考えにくいです。しかし400面シートのままで櫛型目打穿孔というのも、なかなか厳しいものがあります。APS目打のような全く新しい方式が採用されているのでしょうか?

可能性は低いですが、もしこの400面シートをそのまま、または縦2シート続きにカットした状態で、昔ながらの櫛型目打機にかけたとすると、上側のシートと下側のシートとで継ぎ目バラエティが生ずることになります。しかしそもそも、そのような継ぎ目の観察されるシートなど、ありそうにないですね。

2019年4月 3日 (水)

新切手上の元号表示

新元号が「令和」となることが決まりましたが、これで例の「特別お年玉シート」も本格的に印刷作業が始まりますね。

ところで日本郵便のサイトに載っている5月以降の一般の新切手画像は、耳紙の発行日が西暦表示になっています。このまま発行されるのでしょうか? それとも「令和元年」に差し替えられるのでしょうか。注目しています。
またシリーズ切手やグリーティング切手でない「一般の記念切手」には、切手印面にも和暦の年号が入ることになっているはずですが、5月24日発行「日本フィンランド外交100年」や6月3日発行「近代測量150年」には、西暦年号しか入っていません。ここにはやはり「令和元年」が入るのでしょうね(位置がわかりませんが)。

なお本日発表の「近代測量」では、銘版のところが「印刷会社製造銘版」となっています。こういうことは今まであったでしょうか。まだ決まってないのでしょうか? カラーマークが全色グレーになっていることから見て、単に半製品の画像ということかな?

2019年3月26日 (火)

紙目(3)

引き続き記念切手の紙目に注目していますが、こういうのは何なのでしょう? この切手もそうですが、凹版印刷の切手では判断に迷うことがよくあります。


Photo


 

2019年3月14日 (木)

定常変種

もともとあまり好きでなかったのですが、昨年のJAPEX作品の中で、拡大図の画像データを貼り込む位置を間違えて、文字の説明と合ってない箇所があるのを発見しました。今さらなので、隠蔽ですね。
次の機会があるかどうかわかりませんが、リーフのデータは修正しておきました。

2019年3月 3日 (日)

3月の定期更新

「あること」にかかり切りになっていて多忙なので、昔の記事のバージョンアップ1件だけでお茶を濁すことにしました。、

2019年2月21日 (木)

こいのぼり

わが国初のグラビア多色刷り切手として有名な切手ですが、この切手の目打は、三島良績「日本切手の製造」に載っている分類表では「左抜け」と「右抜け」が存在することになっています。この時代によくある「頭合せ2シートをまとめて穿孔した結果」と思いたいのですが、シートの縦寸が195ミリもあります。これを2シート頭合せで穿孔するのに必要な目打枠の幅は360ミリにもなりますが、そんなものを当時の櫛型穿孔機に取りつけることはできなかったはず。
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ということで長い間疑問に思っていたのですが、本当は右抜けシートは存在しないという確信が固まりつつあります。切手店の店頭でも右抜けは見つかりませんし、ヤフオクに出品されている画像も左抜けばかりです。(本当に右抜けシートをお持ちの方がおられたら、ぜひお知らせ下さい。それはエラー目打ということになると思います)
「三島本」に載っている分類表では右抜の欄に「○」がついていますが、どうもこれはミスプリのようです。この一覧表は山本義之氏によるものですが、行徳国宏「戦後の郵政資料第6巻」の末尾に載っている、同じ引用元の表では「?」となっているのに気づきました。他の切手でもこの表で「?」となっているものは、すべて不存在のようです。

2019年2月13日 (水)

1952年「立太子礼記念」の小型シート

通常シート切手は5円、10円がグラビア1色+凹版1色、24円が凹版1色印刷で、使われている色は全部異なります。5円と10円の橙色は似ていますが、5円の方が濃い色で、日専の表記は5円が「だいだい」、10円が「黄味だいだい」となっています。

Ss_5 ここまでは別にどうということもないのですが、これら3種の切手を組み合わせた小型シートは、切手だけでも5色使われていることになります。実際日専では、切り抜き単片が、通常シートと同じ色名でリストアップされています。
しかしどうも小型シートでは、5円と10円の地色が同じに見えてなりません。スキャナの色再現が正確かどうか自信ありませんが、単片切手と小型シートを貼ったリーフをスキャンして見ました(右画像...ハウイドマウントの縁の線が目障りですがご容赦を)。

画像をクリックすれば拡大してみることができますが、色を比較しやすいように、5円と10円の印面を寄せ集めてみたのが下の画像です。赤色縦線の右側は、さらに色比較がしやすいように、2額面の画像を重ねてみたものです。いかがでしょうか。
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ところでこの小型シートは、地模様も豪華に青と茶色の2色刷りです。茶色は凹版印刷で、5円切手のキク文様と同じ「暗い赤紫」色のように見えます。青色の方は24円切手と同じ色に見えますが、切手印面とは違ってグラビア印刷です。
結局この小型シートは、グラビア2色+凹版3色の5色刷りということになりそうです(5円の橙と10円の橙が別色であれば6色刷り)。多色刷りをするためには、手差しで色数の回数だけ印刷機にかけていた時代ですから、考えてみれば驚異的な手間をかけて印刷した小型シートであったということになりますね。

2019年2月 6日 (水)

200円普通櫛型上下抜け

いつの間にかこんなものを持っていました。少ないとされている表題の目打だと思ってよいでしょうか...(画像をクリックして、拡大してご覧下さい)
櫛型目打の継ぎ目のずれがそんなに著しいわけではありませんが、赤矢印位置のずれが他位置と比べて大きい点が重要です。
200_3

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